2008年01月02日

コンプライアンス不況と内部統制バブル

コンプライアンス不況と内部統制バブル

いったい、どっちに転ぶのか?


ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦 > 2008年の注目キーワード : ITmedia オルタナティブ・ブログ
コンプライアンス不況

 コンプライアンス不況は、(株)フィナンシャル代表の木村剛氏が昨年末に言い出したキーワードで、過剰なまでのコンプライアンス意識の高まりとその対応作業の増大に音を上げて、現場での余計なコストの増加と不必要な萎縮の発生を問題視したものである。今年は昨年に引き続き内部統制強化の為のシステム投資やIT活用への取り組みが行われるのは確実だが、その際に現場のユーザに立った対応を行うかどうかで企業の競争力に差が出始めるのも2008年からだと思うのだ。



うーん

木村剛氏の書籍『和魂米才の発想法―日本流でも米国流でもない企業経営』

1年前に下記カンファレンスでサインいただいておきながら、本棚に納めたままだったことを思い出してしまいました。

BCP/BCM・コンプライアンス 2006年11月22日
「内部統制とは?」
シンプルに言えば「プロセス管理の適正運用」...
不祥事が起きた時に、迅速に説明できる仕組みを構築しておくこと

と、企業内のシステム運用を担っていたものとしてごくごく当たり前のシンプルな定義を、再確認させていただきました。

システム運用管理の原則として、障害が発生した時に、原因を特定するまでに時間を要したり、原因が不明なまま中途半端な対処を施し、意に反して障害範囲を広めてしまうようなことのないように、
・システム&ネットワーク構成及び利用範囲の掌握
・潜在的な脆弱性(障害発生要素)の想定 ※“予想ガイ”は最低限に
・障害発生時の対処手順定義
・障害防止のための予防保守(メンテナンス)
といった日々の活動によって安定稼動と活用促進を担保します。

そんな業務プロセスを、ややこしいこと言わずそのまま社内業務全般に範囲を広げるだけで、実はそこそこの内部統制なんて構築・導入できるんじゃないかと思います。

が、どうしてもややこしいルールをどんどん付け加える【責任逃れ=リスクヘッジ】行動によって、手間と金のかかる体制になっていってしまうんでしょうね。

コンプライアンスマニュアルを薄くする方法とは?
「本マニュアルの記載事項を遵守しないものは、懲戒・解雇の対象とする」と前文に記しておくだけで、シンプルかつコスト増を招きにくい体制(メカニズム)が構築できるとのことでした。(笑)

一点、「日本流性善説から米国流性悪説にシフトせざるをえない」といったパートがありましたが、昨今の「ビジョンありきのブランド構築」というトレンドに乗れる企業・組織においては、そのビジョンに共鳴したスタッフによって“性善説”を維持・発展できる余地はあるんじゃないかと思った次第です。

全般として、アタマの硬いオジサンにも大変わかりやすくまとめられたプレゼンテーションとそれを支える骨子に大きく共感させていただきつつ、講演後に書籍購入してサイン頂戴し、名刺交換させていただきました。



この時の見聞が直接役に立つ機会はまずないと思ってましたが、1年後に出番が来るとは思わなんだ!


実は今、「SIer」として振舞うのか、はたまた「Web2.0系ベンダー」として振舞うのか、

我らが『システムズエンジニアリング部』の戦術を練っているところですが、

【内部統制バブル】は蚊帳の外だし、【コンプライアンス不況】にも巻き込まれたくないので、

ここは一つ、『2.0に乗っかろうとしてる、SIかじったオジサン達」

でいこうと思います。:-P


以下、コンプライアンス不況とは?

2007.11.19 [ゴーログ] 建築基準法改悪:コンプライアンス不況が日本を滅ぼす
 コンプライアンス不況の原因は、「自らの責任を業者サイドに押し付けてしまいたい」という霞ヶ関の思惑に乗っかって、経済の現状を熟知しないまま、遵守することが難しいルールを押し付けることによって生じます。わかりやすい例え話でいうと、「高速道路における自動車事故を未然に防止するために、最高時速を30キロにする」という馬鹿げたルールを作ってしまうということです。



池田信夫 blog コンプライアンス不況 2007-11-24
セキュリティの分野でも、同じような過剰コンプライアンスが起こっている。個人情報保護法などによって情報管理が異常にきびしくなったため、会社の中でハードディスクもUSBメモリも使えないとか、青森県職員が4人の個人情報を「漏洩」しただけで新聞記事になるなど、過剰反応が広がっている。個人情報の賠償額も高騰し、昨年の判決では1人6000円。もしヤフー!BBが450万人の被害者全員にこの額を払わなければならないとすれば、賠償額は270億円にのぼる。

PTAの「緊急連絡名簿」に住所も電話番号もなく役に立たない、などというのは笑い話ですむが、先日起きた佐賀の殺人事件では、病院が「個人情報保護」のため、病室に名札をつけなかったことが誤認殺人につながったとみられている。「個人情報保護が殺人をまねいた」などと報じている毎日新聞こそ、プライバシー過剰保護をあおった主犯だ。

こうした過剰コンプライアンスが、ただでさえリスクのきらいな日本の経営者を萎縮させて「確実性への逃避」を引き起こし、経済を停滞させている。



2007.12.25 [ゴーログ]コンプライアンス不況:戦犯は誰か?
 あまり年の瀬にすべき話ではないのですが、私は正直申し上げて、2008年の日本経済はかなり暗くなるのではないか、と本気で心配しています。というのは、コンプライアンス不況が本格化するからです。



何とも悲しき日本市場...

リスクをとれない経営者や企業=クライアント候補がコケてしまうだけでなく、優位性をアピールできる競争相手さえ減ってしまうということ...


やはり現代の日本には、「サムライ」が求められているんでしょうか?


追記:

コンプライアンス不況を助長するのは、「情報リテラシー」と「ITリテラシー」が区別できない人? 2008年10月26日


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■BOOKデータベースより
「申し訳ございません。違法行為を二度と起こさないよう、コンプライアンスを徹底いたします」とは、不祥事を起こした際の謝罪会見での常套句。だが、こうした「コンプライアンスとは単に法を守ること」と考える法令遵守原理主義そのものが、会社はおろか、この国の根幹をも深く着実に蝕んでいるのだ。世の中に蔓延する「コンプライアンス病」の弊害を取り上げ、法治国家とは名ばかりの日本の実情を明らかにする。
■目次:
第1章 日本は法治国家か
第2章 「法令遵守」が企業をダメにする
第3章 官とマスコミが弊害を助長する
第4章 日本の法律は象徴に過ぎない
第5章 「フルセット・コンプライアンス」という考え方
終章 眼を持つ組織になる
■出版社からの内容紹介
「申し訳ありません。違法行為を二度と起こさないよう、コンプライアンスを徹底いたします」とは、不祥事を起こした会社の謝罪会見でよく耳にするフレーズ。だが、こうした「法を守りさえすればよい」と考える法令遵守(コンプライアンス)至上主義そのものが、会社だけでなく、この国をも滅ぼしかねないことにお気づきだろうか。おたくの社長が「法令遵守だ!」と毎日唱えているようなら、その会社ヤバイです──。
■商品の説明
「法令遵守」が日本を滅ぼす
コンプライアンスが声高に叫ばれているが、法令だけに目が向き、法令さえ守ればいいという悪しき風潮が起こると恐ろしい。守るべきは、法令の背後にある社会的要請。建設談合やパロマ事件を例に、大学のコンプライアンス研究センター長である著者が、コンプライアンスの誤解を解く。 (北方雅人)
(日経ベンチャー 2007/03/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
■出版社/著者からの内容紹介
相次ぐ事件・不祥事、混迷を深める経済社会、諸悪の根源は「法令遵守」の考え方そのものにある。
元検事・法科大学院教授の異色のオピニオンリーダーが、官製談合、ライブドア、村上ファンド、耐震偽装などの最近の経済事件を通して、法治国家・日本の病理に迫る。
■出版社からのコメント
不二家、パロマ、東横イン、ライブドア、
そして各地で発覚し続ける談合問題──
うわべだけのコンプライアンスこそが、組織を蝕む元凶だった!
「申し訳ございません。違法行為を二度と起こさないよう、コンプライアンスを徹底いたします」とは、不祥事を起こした際の謝罪会見での常套句。だが、こうした「コンプライアンスとは単に法を守ること」と考える法令遵守原理主義そのものが、会社はおろか、この国の根幹をも深く着実に蝕んでいるのだ。世の中に蔓延する「コンプライアンス病」の弊害を取り上げ、法治国家とは名ばかりの日本の実情を明らかにする。
■著者について
1955(昭和30)年島根県生まれ。東京大学理学部卒。
東京地検特捜部、長崎地検次席検事などを経て、2005年から桐蔭横浜大学法科大学院教授、同大学コンプライアンス研究センター長。警察大学校専門講師、防衛施設庁や国土交通省の公正入札調査会議委員、文部科学省の研究費不正対策検討会委員、内閣府のタウンミーティング調査委員会委員、シンドラーエレベータのアドバイザリー委員会委員長、不二家の「信頼回復対策会議」議長なども務める。
■抜粋 まえがき
 日本は果たして法治国家だろうか。そのことを私が真剣に考えるようになったのは、今から4年前、長崎地検次席検事の職にあった頃です。次の文章は、「法の日週間」にちなんで当時地元紙に寄稿した随筆の一部です。

posted by 課長007 at 17:14 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | マネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - コンプライアンス不況と内部統制バブル
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