2007年07月12日

企業の目的とは

『オープンナレッジを加速するユーザ参加型ビジネスメディア :: INSIGHT NOW!』で見つけた下記記事に触発されました。

再考築<1>:「目的と手段」 :: INSIGHT NOW!
あなたの人生にとって、もしくは、あなたが関わる事業組織にとって、

金儲け(利益追求)は目的ですか?手段ですか? ―――――と。

さて、これについて、目的/手段の観点から、どのように再“考”築することが可能でしょうか。

確かに、利益追求は、株式会社をはじめとする事業組織においては、「目的」にきまってるじゃないかと結論づけたり、あるいは、再建途上の企業が、利益を捻出して、赤字決算から黒字決算にすることは、企業再生という大目的の下の、最大の「手段」であると考えたりすることは簡単ですし、間違った認識でもありません。

しかし、より深く、目的と手段を理解するためには、それ以外の副次的な要素を考え起こす必要があります。
それは「条件」ということと、「成果・報酬・恵み」ということです。


ふむふむ。

利益は事業成長の【必要条件】ではあるが、それだけでは【十分条件】足りえない。

かくいう私、過去にこんなこと書いてましたね。

目的と手段〜プロジェクト管理の基本のキ〜
ビジネス行動を起こす時、まず『目的』とその達成を評価する指標として『目標』を設定して、それを成し遂げるために『手段』を講じるのでしょうが、いつのまにか『手段が目的化』することのなんと多いことか。



利益=売上−経費

こんな数式で、利益を目的化させてしまう企業のとる手段は三つ

■利益操作などの粉飾
エンロン、西武鉄道、カネボウ、ライブドア…
もしかすると、「コンプライアンスだ!」「J-SOX法だ!」と騒いでいる企業は、利益第一・収益至上主義を隠し持っているのかも…。

■強引な売上拡大
行き着く先は架空取引きですね。なぜか検索ヒットするのはIT業界ばかり…。
ライブドア、NEC、メディア・リンクス、ネクストウェア…

■安易な経費削減
人件費は投資なのにそれを経費とみなしてしまう近視眼な人員削減は、「失われた10年」のような縮小均衡を生んでしまいました…。


座右の書の一つ『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』でゴールドラットは、「現在、および、未来にわたって、お金を儲けること」と記してしまったことで真意が曲解されてしまいますが、後に『ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス It's not luck』では主人公に下記のような発言をさせています。

企業の目的は? ← PDFが開きます。
「… 収益の改善が叫ばれるたびに、本能的に採られるアクションは、コスト削減だ。そして、その中身はレイオフだ。これは、馬鹿げたことだ。もう、これまでに、何千というジョブを減らしてきた。脂肪を落としているのではない。肉を切り、血を流しているのだ。」と言わせています。



ドラッカーはシンプルに「顧客創造」とおっしゃってます。

明日を考える経営−経営者・幹部へのアドバイス「企業の目的は顧客の創造である」
 企業の発展は、よい顧客づくり、よいお客様にめぐり逢うことである。
故P.F.ドラッカー氏は、「企業の目的は利益をあげることでなく顧客の創造である」と、1952年に「現代の経営」の著述で喝破した。


実はこの顧客創造、わたくしめがITマネジャーからマーケティングにキャリアチェンジした動機の一つでして、下記数式の根拠にもなっています。

マーケティング力=集客力×販売力×商品力
リンク先では、マーケティングの目的を“市場との同期"としてます。
マーケティングの目的とは

Market―ing

市場と同期する。できるだけ長く同期し続けたい。
そんなシンプルな生存欲に気付いてしまった人々が織り成す活動の総称。



そんなマーケティング発想を持った企業の目的は、

「事業成長によってステークホルダーの期待に応え続けること」

分解するなら、こんな3条件でしょうか?

■価値を認めてくれる「顧客の創造」
■価値を生み出している「従業員の進化」
■価値から得られた「利益の循環」

法人として国民の3大義務を履行する上で、納税による「利益の循環」「社会(投資家)への還元」は大事な条件の一つではありますが、やはりそれだけでは十分ではないと思うわけです。

ヒト・モノ・カネの経営資源に照らせば、金だけを投資してくれる「株主価値」の優先度は、技能を提供してくれる「従業員満足」より低いことは明記しておきます。^^;


↓こちら、興味深いですねぇ。

企業目的と個人目的の統合化をめざして
 そこで企業目的と個人の目的が一致できるかということで、四つの仮説をつくってみました。企業目的と個人目的すなわち会社は利益を求めるとともに、多種多様な目的をもち経営されます。たとえば消費者には良質安価な商品やサービスの提供、従業員には適切な賃金の保障とやり甲斐がある仕事の提供などがあります。一方会社の構成員である従業員は、持家が欲しい、能力を開発し生き甲斐のある生活をしたいなど欲求を充足しようと努力します。これら会社の目的と従業員の目的が一致(統合)することが課題であると言われています。さて、本日のテーマについては、次のような仮説が存在します。

(1)会社の目的と従業員の目的は全く別な次元であり、その統合はありえない。
(2)会社と従業員の目的は、すでに合致しているからそれを問う必要がない。
(3)会社の目的は、その構成員の目的を集約したものであり、会社の構成員である従業員の目的は必然的に会社の目的と合致している。
(4)会社の目的は、多様であり多元化している。
 また、個人の目的も同様にひろがりを持っている。企業存続に、その構成員である従業員の目的との統合が前提である。


目的を「ミッション」と捉えるなら、企業と個人のミッション統合は難しいでしょう。

でも「ビジョン」なら、共鳴・共感によって統合することできるんじゃないでしょうか?

■ミッション(目的・使命・理念)
■ビジョン(目標) ← ここですね
■ロール(役割)
■タスク(機能)
■ワーク(作業)


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posted by 課長007 at 00:00 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | マネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 企業の目的とは
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