木村剛さんの基調講演を聴講中
【講演内容】
日本版SOX法の導入を控え、新会社法が制定された下で内部統制の強化が進んでいるが、根本的な概念を理解せずに導入したがために経営に対する悪影響を及ぼしている場合も少なくない。本来押さえておくべき内部統制の基本と今後の経営戦略への影響について語る。
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「内部統制とは?」
シンプルに言えば「プロセス管理の適正運用」...
不祥事が起きた時に、迅速に説明できる仕組みを構築しておくこと
と、企業内のシステム運用を担っていたものとしてごくごく当たり前のシンプルな定義を、再確認させていただきました。
システム運用管理の原則として、障害が発生した時に、原因を特定するまでに時間を要したり、原因が不明なまま中途半端な対処を施し、意に反して障害範囲を広めてしまうようなことのないように、
・システム&ネットワーク構成及び利用範囲の掌握
・潜在的な脆弱性(障害発生要素)の想定 ※“予想ガイ”は最低限に
・障害発生時の対処手順定義
・障害防止のための予防保守(メンテナンス)
といった日々の活動によって安定稼動と活用促進を担保します。
そんな業務プロセスを、ややこしいこと言わずそのまま社内業務全般に範囲を広げるだけで、実はそこそこの内部統制なんて構築・導入できるんじゃないかと思います。
が、どうしてもややこしいルールをどんどん付け加える【責任逃れ=リスクヘッジ】行動によって、手間と金のかかる体制になっていってしまうんでしょうね。
コンプライアンスマニュアルを薄くする方法とは?
「本マニュアルの記載事項を遵守しないものは、懲戒・解雇の対象とする」と前文に記しておくだけで、シンプルかつコスト増を招きにくい体制(メカニズム)が構築できるとのことでした。(笑)
一点、「日本流性善説から米国流性悪説にシフトせざるをえない」といったパートがありましたが、昨今の「ビジョンありきのブランド構築」というトレンドに乗れる企業・組織においては、そのビジョンに共鳴したスタッフによって“性善説”を維持・発展できる余地はあるんじゃないかと思った次第です。
全般として、アタマの硬いオジサンにも大変わかりやすくまとめられたプレゼンテーションとそれを支える骨子に大きく共感させていただきつつ、講演後に書籍購入してサイン頂戴し、名刺交換させていただきました。


和魂米才の発想法―日本流でも米国流でもない企業経営 | |
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BOOKデータベースより
「新会社法」を読んでも理解できない「内部統制」のツボが分かってしまう!すべての会社人に贈る必読の一冊。
目次:
はじめに 日本経済の維新は成るか?(「鎖国攘夷」を「開国攘夷」へ
新会社法の施行と内部統制の導入 ほか)
第1章 米国資本主義はそんなにお嫌いですか?(ホリエモンはケシカランから有罪だ?
ライブドアはどの「ルール」に違反したのか? ほか)
第2章 日本資本主義はそんなに健全ですか?(米国資本主義の実態を知っていますか?
「経営者=雇われマダム」の米国資本主義 ほか)
第3章 資本主義とはそもそも何なのですか?(資本主義は歴史的な社会システムである
破産こそは資本主義の強力な浄化液である ほか)
第4章 「ニッポン・スタンダード」を確立せよ!(米国型よりも強い「新しい日本型組織」
「自律」と「互助」は機能するか? ほか)
MARCデータベースより
いまこそ大和魂を維持しつつ、新しい境地を開拓していかなければならない! 「和魂米才」という考え方による企業経営戦略を提案。「新会社法」を読んでも理解できない「内部統制」のツボが分かる!
>「本マニュアルの記載事項を遵守しないものは、懲戒・解雇の対象とする」
ウチのマニュアルにも明記したい名台詞(^烹^;。
明文化すべきものと、植え付けるべきものとを、逆にあいまいにして全滅させてしまうケースが多いですからね