
情報通信政策フォーラム(ICPF): 第11回「Googleの考え方」
に参加してきました。
フォーラム代表でモデレータをされるはずだった西和彦さんですが、インド出張で腹下しとのことで、池田信夫さんが代役でした。
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世界最大の検索エンジン、Googleについて、日本でも関心が高まっています。最近は、動画検索や地域検索など、新しいサービスを増やし、書籍をデータベース化するプロジェクトも始まっています。他方では、Googleを含めた米国産の検索エンジンに対抗して日本政府が「国産検索エンジン」をつくろうという話も出ています。
このように大きな注目を集めるGoogleですが、その実態はあまり知られていません。6月のセミナーでは、Google日本法人の村上社長をお招きして、Googleが何を考えているのか、どんな風に考えているのか、などGoogleの本当の姿について、お話をうかがいます。
スピーカー:村上憲郎(Google日本法人社長)
モデレーター:西和彦(ICPF代表)
日時:6月29日(木)18:30〜20:30
場所:「情報オアシス神田」
入場料:2000円 ICPF会員は無料(会場で入会できます)
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なんともシンプルかつすさまじいテーマのセミナーでした。
何よりもまず、グーグル:村上社長と名刺交換できたこと、
完全にミーハー気分で申し訳ないのですが素直に大感激でした。
なぜ大感激かと言うと、この方最近とんと見られなくなった“本当のオトナ”だと思った次第です。※年長者に対して失礼な物言いで申し訳ありません。
講演後の受講者からの質問は“情報通信政策フォーラム”の名を汚すかのような、メディア論や広告論、コンテンツ管理やDRM、下手するとインターネットの特長でもある自己責任原則などを踏まえているとは思えないような瑣末で枝葉末節、重箱の隅つつく系な質問が多く、
更に村上社長は回答で軽く受け流してくれているのに、しつこく的外れな質問を続けようとする輩がいて、
小職だったらキレてもおかしくない状況でしたが、
きちんと丁寧に、時にはジョークも交えながら、
真摯に粘り強く回答していらっしゃいました。
そんなGooglism(?)を垣間見ることができ、
やはり課長007の転職したい企業のNo.1であることが再確認できました。
講演内容については例によって一部だけロギング...
検索結果として表示されるのは個別最適な情報ではなく、全体最適に近い情報である。
その情報とは、クローラーが自然言語処理によって機械的に集めてきたたけのテキストと、そのテキストに付随する音声や画像の索引であり、更に言えば索引に紐付くすべての情報が網羅されていることを保証するものではない。
その索引された言葉が、世の中の商品やサービスに近しい意味を持つとみなされた場合に、アドワーズやアドセンスの出番がやってくるのだ。
■グーグル八分:これが自己責任原則の話しです。
■インフラただ乗り論争:「従量課金やむなし」と常識的(?)な見解
「インフラただ乗り」で始まるインターネットの新たな議論:ITpro
ネットインフラただ乗り論争の本質 - CNET Japan
■検索対象:テキストの次は...比較的容易なのはやはり音声ですね
関連記事:
池田信夫 blog:グーグル:迷い込んだ未来
たたみラボ: Googleの考え方
LUXURY プランナー、加藤康祐のブログ : Google、株主至上主義のネクストフェイズ
グーグルとは何か 第1回 - 悪の最新情報
kawasakiのはてなダイアリー - Googleの思想
チミンモラスイ? : “Google八分”オフィシャルガイド?@ICPF
グーグル村上社長“Google八分”を語る:ITpro
P.S.
■会社は社会のものですから
株主なんて株券買っただけの、下手すると広告クリック者=「10円のキャッシュフローで2円の価値」と同レベルで見てるのかもしれません。
そんなグーグルのポリシーはとても根源的なので、ムリ・ムダが生じない=投資判断は有能な人たちだけの肌感覚で実施できる=理想郷的なビジネスモデルにつながっているんだと思いました。
NTTが「光ファイバーは民営化後に敷設したから株主のものだ」なんて言ってる次元とはかけ離れてしまってますね。(泣)
当ブログのGoogle関連記事:
『グーグルを追い越せ!』2006/06/19
『やはりKDDIは負け組だったか?!』2006/05/19
『社長にしたい人−1−』2006/03/15
『Googleが発見した10の事実』2006/03/09
『グーグル(株)のブログ』2006/03/03
『とあるキーワードで人気ページになる3』2006/02/15
『働いてみたい企業、転職したい会社:人材の在庫回転率』2006/01/17
『会社は誰のものかって?』2005/12/23
↓村上社長の20年前の著書!まさしくロング・ロング・アゴウ・テール!!
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近年、各分野での人工知能の利用はますます盛んになってきています。本書は人工知能応用の中で最も重要な知識ベースシステムについて解説。人工知能の本質を理解するための格好の手引きです。
目次:
人工知能研究の歴史
LISP
知識ベースシステム
知識工学
知識ベースシステムの構築
第5世代コンピュータとPROLOG
花開く人工知能ビジネス
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電波利権を守ることに汲々としているうちに、カメ(通信)がウサギ(放送)を追い抜いてしまう!いまメディア界で起きている地殻変動は、古くなった業界体質や旧態依然とした規制を押し流さずにはおかないだろう。日本最大の既得権益、テレビに明日はあるのか。
目次:
INTRODUCTION ネットではどうしてテレビが見られないのか
00 ネットがテレビを飲み込む、その理由
01 放送は通信の技術革新を受け入れよ
02 テレビに明日はあるか
03 著作権は通信と放送の融合を阻害する悪役なのか
04 マスメディアとジャーナリズムはどう変わるか
05 エレクトロニクスメディアの世代交代を考える
06 座談会 通信と放送の融合は何を変えていくか
MARCデータベースより
ブロードバンドの普及により「通信と放送の融合」が可能になったが、著作権や新しいメディアから既得権を守ろうとする既存業者などが障害となっている。そんな多くの問題を抱えるメディアの現状をわかりやすくまとめた一冊。
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国民背番号、メディア規制、IPv6、インフレ目標、デジタル放送、地球温暖化…何のための論争なのか?インターネット革命による情報のグローバル化は情報の秩序を根底から揺さぶっている!ウェブ上で論議を沸き起こしている情報通信界の論客が放つ問題の書。
目次:
第1章 個人情報は誰のものか
第2章 ドット・コミュニズム
第3章 IT産業の創造的破壊
第4章 構造改革を超えて
第5章 言論の自殺
第6章 地球環境危機の虚妄
第7章 新しい帝国
MARCデータベースより
国民背番号、メディア規制、インフレ目標、地球温暖化など、現在の社会問題を情報というものを切り口とすると、大した問題になっていないことが多い。情報通信分野の異彩の論客が放つ情報社会論。
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話題の対談のノーカット版収録!インターネットは社会革命だ!「なぜ凄いのか」「これからどうするのか」世界のキーマンが本音を語る。
目次:
第1の対話 野口悠紀雄
第2の対話 ビル・ゲイツ
第3の対話 出井伸之
第4の対話 孫正義
第5の対話 マイク・ネルソン&トム・ケリル
MARCデータベースより
インターネットは双方向の「対話」を実現する道具である。だから、インターネットを理解するにはその道のキーマンと対話する必要がある。野口悠紀雄、ビル・ゲイツ、孫正義らとともに、インターネット社会の未来を探る。
なんか、今日の記事は、こちらも力がはいりますね〜!!
フレー!フレー! カチョー!!