〜〜〜『ケータイと学習を繋ぐ、新しい利用形態を目指して』BEATとは、携帯端末と学習と結びつけ、新しい利用法を探る「東京大学大学院情報学環・ベネッセ先端教育技術学講座」です。〜〜〜
という研究テーマに対して「Web2.0というテクノロジーの進化がどう影響するのか?」が聴きたかったわけですが、
心の中ではいっそのこと「Web2.0は教育現場で、落ちこぼれを救うロングテールを実現できるか?!」といったテーマの方がシャープだなと極論を思いついてみたりしつつ、
結果的には「教育サイドの方々とテクノロジー・サイドの方々との大きな乖離」が思いもよらずに(?)露呈してしまい、
■講演の中で田口さんが提言された“イケてる、イケてない”に留まらず、
■“文系と理系”、“平等と効率”という旧来からの垣根とともに、
■梅田望夫さんの“こちら側とあちら側”や、
■小泉改革反対派(?)の“勝ち組と負け組”
といった最近の我が国でヒートアップする二元論を目の当たりにさせていただけたので、「Web2.0ブームの危うさ」が再確認でき、「マーケティング視点で先乗りできててよかったな」といった根拠のない安堵感も得られました。
また、この手の話しはどうしても“メディア論”をおさえておかないと混乱・拡散がおきやすいこともよくわかりました。
メディアとして見た時のインターネットが既存の4大メディアと大きく異なる点:『インターネットはモチベーション・メディア』であるという現実が前提にないと、「学びたいけどインターネットは使えない」という「デジタル・デバイト問題(技術的 or 経済的)」に摩り替わってしまうので注意が必要でしょう。
特に、「インターネットだか何だか知らんが、活字以外の情報は信用がならん!」なんてガンコ親父がターゲットに含まれる場合は、エコノミーやテクノロジーだけでなく、下手するとイデオロギーに近い領域からボトルネックを解消せねばなりません。
以下、セミナー概要とアジェンダにコメント残させていただきます。
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テーマ:
Web2.0で創る『みんながちょっとずつ頭がよくなる世界』
http://www.beatiii.jp/seminar/
日時:
2006年6月24日(土曜日)午後2時〜午後5時
場所:
東京大学 本郷キャンパス工学部2号館北館 9階 92-B教室
内容:
今注目されている”Web2.0”テクノロジが拡げる、新しいWebとユーザの関係性とその学習利用の可能性について、インターネットの普及に伴う様々なWeb技術・サービスの進化、そしてユーザの変化を最先端で追っている方々をお招きし、ご講演いただきます。
また、その新しいWeb環境が学習環境の未来に対しどのようなインパクトを持ち得るか、フロアのみなさまを巻き込みながらディスカッションします。
1.趣旨説明 14:00−14:10
山内祐平
BEATフェロー/東京大学助教授
【課長007】
全般を通して、大学の先生はほんっとにファシリテーション上手いんですよね。
日頃の訓練の賜物だと思います。
2.講演 14:10-16:00(休憩適宜含む)
●久松慎一氏
(東京大学情報学環 研究機関研究員)
技術の観点から:
「Web2.0とは?」概要およびWeb2.0的サービスを特徴づける基礎技術について
【課長007】
興味深い御仁ですねぇ、久松さん。
■情報活用の標準化 → 機械化がWeb1.0なら、一歩進めて自動化がWeb2.0のスコープでいかがでしょう?
■ブログによる“話題の広がり・連鎖・収斂”を可視化させた研究とそのスライドは一見の価値ありです。
■「パソコンを買うための短気集中の取組み」を、ぜひ別の機会にお聞きしたいものです。(笑)
●萩原雅之氏
(株式会社ネットレイティングス 代表取締役社長 兼COO)
ユーザ行動分析の観点から:
Web2.0的サービスがもたらすユーザ行動の変化について
【課長007】
インターネットサーベイMLをロムさせていただいており、渋谷のセミナーなどでご挨拶させていただいてますが、当方にオフィス移転があったので無理やり名刺交換させていただきました。
■インターネット利用者の伸びをあらわすグラフでは、2000年の“テレホーダイ時代”を懐かしく思い出させていただきましたが、当然今の学生さんは、「ピーヒョロヒョロヒョロ」というモデム時代も含め、ナローバンドや“つながりやすいアクセスポイント”とかの話しに共感いただけることはないんでしょうね。(泣)
■一つ興味深かったのはサービスプロバイダ別の利用者数のグラフで、このブログを掲載しているSeesaaがブログ部門2位にランキングされていたことです!!
●田口 元氏
(「百式」管理人 有限会社点灯夫代表)
サービス分析の観点から:
Web2.0的サービスに現れている「2.0らしさ」と、それがどのような価値をユーザ・サービスプロバイダ双方にもたらしているのかのポイントについて
【課長007】
田口さんも大変興味深い御仁ですねぇ。
■前のお二方との大きな違いは、「教育がどうのこうの言われてもわかんないから、自分で見えているWeb2.0論の本質に近いとこで参画!」と完全に割り切っていらっしゃったところでしょうかね?
■提唱された“VDMY”は、テクノロジーというよりもコンテンツでありシナリオの視点だったので、マーケターとしては一番身近なセッションでした。
3.パネルディスカッション 16:20-17:00
「Web2.0で創る『みんながちょっとずつ頭がよくなる世界』」
『みんながちょっとずつ頭がよくなる世界』を創るために、"Web2.0的学習環境"はどのようなものがあり得るか?
萩原氏×田口氏×久松氏×山内助教授
【課長007】
「質問は紙に書いて事務局スタッフまで」ということで、パネラーと受講者の溝を埋めることに役立てたら嬉しいなと思い、下記のようなメモを用意していたんですが今回は諸般の事情で渡せずじまい。この記事の読者さんからコメント・トラバいただければ幸甚の限りです。
■なぜ日本ではYahoo!サーチのシェアが高いのか?
宗教圏とサーチ・エンジンのシェアは連関するか?なんて、Web3.0を文化人類学や民族学に結び付けられないかと想いを馳せる日々です。
例えばキリスト教圏でも、カトリック圏とプロテスタント圏とでは、Googleのシェアに特徴があったりすると面白い。
■Wikipediaが日本で伸びている理由は?
Web2.0的だからヘビー・ユーザーが食いついたということだけではなく、SEO対策が施されていることでGoogleランクが上がり、キーワード検索の上位に表示されやすくなることで、ライト・ユーザーの認知拡大の結果としてアクセス数が増えていることの方が、全体の伸びに対するインパクトは大きいのではないか?
■YouTubeが日本で伸びている理由は?
「BBが普及しているから」、「画像は言語を超越する」この二つが大きいと思うのです。
■目的と手段
マーケティング=買わせる、エデュケーション=学ばせる(?)という目的は異なれど、共にユーザーにモチベーションを持ってもらわねばならないわけですから、リーチする手段は共有できそうですね。
■メディア・リテラシー
「Wikipediaに書いてあったから本当のことなんだ」なんていう“バカの壁”はどうします?
定員: 70〜90名 ← 速攻で定員満了でした
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取り上げてるブロガー
Casual Feed Source -CFS-: 東大のWeb2.0セミナー
参加はされてないのかな?
bmblog: みんながちょっとずつ頭が良くなるかなぁ?
スピーカー!!
| ポストメディア論―結合知に向けて | |
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BOOKデータベースより
インターネットが全世界を被った現代、人間知性は個人の脳機能に限定されたものではなく、それぞれの知性はネットワーク化されたコネクテッド・インテリジェンス(結合知)として機能する。私たちは新たな知性のステージへと向かっている。
目次:
テクノサイコロジー―テクノロジーと私たちの心
テレビ―集合想像力
アルファベット・プログラム―言語におけるテクノロジーの起源
サイバースペース
路上のロマンス―テレビは電子ハイウェイでコンピュータと結婚する
スピードによるストレス―加速と危機
バベルの崩壊とエリコの変貌―崩壊の建築的メタファー
サイバーデザイン―電脳活動のためのデザイン基準
「聞き語り」の聴き方と「読み書き」の聴き方
メディアとジェンダー〔ほか〕
MARCデータベースより
人間の知性は、今や個人の脳機能に限定されたものではなく、ネットワーク化された結合知である。新たな電子の皮膜をまとったメディアと、結合知の現在を論じる。
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BOOKデータベースより
本書は、Web2.0時代のWeb屋とビジネス(企業・商用)サイトのための“あんちょこ”です。ティム・オライリーの著名論文のWeb屋的解釈、Web2.0を牽引する数々のイケてるサービスの紹介はもちろん、実際にビジネスサイトのWeb2.0対応をプランニングするためのヒントや、制作・運営のための人や組織の在り方についても試論を示します。また、CGM(消費者発信型メディア)やBlogosphere(blog界)全盛時代のWebマーケティングの在り方、Web2.0時代のコストやリスクについても取り上げています。
目次:
1 “What Is Web2.0”―Web2.0をWeb屋的に読み解く
2 ビジネスサイト2.0―企業・商用サイトのWeb2.0対応
3 ビジネスサイト2.0―アーキテクチャと実装で考える
4 CGM・BlogosphereがWebマーケティングを変える
5 演習ビジネスサイト2.0をプランニングする
6 Web屋2.0―ビジネスサイト2.0のための人と組
7 ビジネスサイト2.0におけるコストとリスク
Appendix イケてるWeb2.0サービス・API総覧
今週のインプット予定です。
情報通信政策フォーラム(ICPF): 第11回「Googleの考え方」
第11回 データウェアハウス&CRM EXPO「ダイレクトマーケティング展」

















私も萩原さんの資料を見て、思いのほかのWikipediaの人気にびっくりしました。
ご指摘されているとおり、wikipediaがなんだか知らずに鵜呑みにしている人がたくさんいるんだろうと想像できます。
マーケティングとエデュケーション、リーチした後、モチベーションの維持のさせ方はだいぶ違うんですよね。
その辺をどうにかサポートできないか、考えています。