2009年06月25日

人間は皆、囲まれた集団ごとに異なるキャラを持つ生き物

八方美人はいかんとかそういうことではなく、「血眼になってOne to Oneマーケティングなんてこと言わなくてもいいんじゃね?」ってネタです。

だいぶ前にエントリーした『仕事とは』とか、『NRI・山崎氏がソーシャルネットワーキングの講演で引用してた社会学だったか心理学だったかの話し』のように、

・人間は皆
・今いる場所の
・集団に応じて
・ビミョーに
・キャラを
・変えている

ということです。

これって、

・今おかれている
・環境に応じて
・興味・感心が変わる

とも言い換えられるんですよね?


これが本当なら(本当だと実感しているから書いてますけど)、

厳密な意味での「One to Oneマーケティング」に、過度な期待を持つことは危険で、

ましてや、「テレビや新聞は終わった!マス広告の予算はすべてネットに!」なんて銭ゲバなアピールは、マーケティング近視眼以外のなにものでもないように思います。

「いや、ネットにはインタレストマッチ広告や行動ターゲティング広告があるし、いわゆるコンテクストマッチ広告だって夢じゃない!」

その通りですし、過去にそんなネタも書きました。

でも、だからといってそれが、「テレビや新聞が終わった」ことにはならないと考えるだけです。

なぜか?

人間は皆、知らなかったことを知る時に喜びを感じる、地球上で唯一の生き物だからです。(きっと)

インタレストマッチ広告も行動ターゲティング広告も、そういう意味では「受け手にとって想定の範囲内」でしょう。

そりゃいつの日か、ターミネーターがT-10000ぐらいにでもバージョンアップする頃には、

・目の前にいる人間の脳を瞬時に解析し、
・知らないことや、興味・感心のないことをインデックス化して、
・その場にマッチした
・情報商材を売り付ける
※宗教に勧誘する
※政党の支持を依頼する

なんていう「ターミネーター・マーケティング」(これイイ)なんてことが実現できてしまう日がやって来るのでしょう。

でも、今はまだ未熟過ぎます。

博報堂DYのリサーチレポート』にあった通り、新聞など既存のながらメディアは、ネットにはない機能を有しています。

ページをめくる行為や、チャンネルをカチャカチャ切り替える行為と、マウスをクリックしてページ遷移する行為とでは、

おそらく、脳の緊張度合いに大きな差があるはずです。

ボーっとして、なにげなーく

このリラックス極まりない、ある意味で有能なビジネス・パーソンが一番いやがりそうな時間を過ごしている時に接触する機能が、「モチベーションメディア」と呼ばれるネットの弱点になるのでしょう。


そろそろ駅に着くので、最後にまとめると

「お客様一人ひとりに…」なんてことを広報宣伝している詐欺師に騙されてはいけない

ということです。
(って、これ言いたかっただけなのに引っ張り杉でしたねごめんなさい)


以下、追記:

博報堂DYメディアパートナーズが新聞価値検証調査を実施 新聞は世の中の流れを一覧できる「世メディア」です。2008年7月10日
調査の結果、生活者にとって新聞は生活の“幹”となる情報源として捉えられ、世の中に共通する話題を提供するメディアと認識されていることから、新聞メディアを「世メディア」と名付けました。「世メディア」としての新聞には3つの特徴があり、
(1)親から子へと読み継がれていく世代を超えた普遍性
(2)素早く、かつ幅広く世の中の流れを知りうる一覧性
(3)幅広く共通で語れる話題を提供してくれる、世の中との接点形成力を持つことが分かりました。

インターネットの浸透、メディアの細分化により情報の「個化」が進んでいます。現在、未成年者の新聞接触率は成人と比較して低くなっていますが、「大人になったら新聞を読むべき」と答えた未成年者は94.0%に達し、「大人になったら新聞を読んでいたい」も93.4%と、新聞は読むべきメディアであると客観的に考えているだけでなく、自分自身も読みたいと考えています。

また、「世の中で何が起こっているかを知ることができるメディア」としては新聞(77.6%)、テレビ(76.2%)、インターネット(52.4%)と新聞が最も高く評価されており、いま世の中で何が起きているのかを、一覧性をもって提供してくれるメディアと認識されています。

そして新聞は、生活者同士のコミュニケーションツールとして、メディア自体の持つ信頼性・社会性による「話題提供力・共有力」を持っています。「性別・年齢に関係なく知っておいた方がいいことを共有できるメディア」として新聞(72.2%)をあげる人が最も多く、共通で語れる話題を提供してくれるメディアと捉えています。



以下、イイ感じで盛り上がっている模様なので追記:

金融日記:インターネットはメディアとしてはまだまだテレビの足元にも及ばない 2009年06月27日
町に出てみて人々にホリエモン、池田信夫、小飼弾を知っているか聞いてみたらどう答えるだろうか?
ホリエモンは100人のうちの99人ぐらいは「知っている」と答えるだろう。
ところが池田信夫と小飼弾を知っている人は何人いるだろうか?
おそらく100人のうちの1人もいないだろう。
なぜホリエモンはみんな知っているのだろうか?
それはホリエモンがテレビにいっぱい出たからである。
結局、アルファ・ブロガーの影響力なんていうのは極めて小さいのである。



TVとインターネット|六本木で働いていた元社長のアメブロ 2009-06-27
沢山番組に出まくっているタレント個人は100人に聞いて90人以上が知っているという認知度の高さになると思いますが、深夜帯で週1程度ひな壇に出ているだけのアイドルの認知度はdankogai以下ということにもなりかねません。広告主は、番組提供やスポット広告で時間単位で広告を出しますが、視聴率が10%を超える番組は稀ですし、料金も高いですから狙っただけの認知度が出せるかといえば疑問です。

しかし、TV局としてみれば全タレントの露出度よりメディアパワーはあるわけで、例えば自社が出資した映画の宣伝はスポット空き枠を最大限活用して認知を図りますから、認知度が高くなるわけです。そういう意味でのメディアパワーは以前として大きいですが、Y!やGoogleも同じようなことはできるようにはなってきていると思います。

広告を出すスポンサーとして考えると、以前は全国民に広く認知させたいときはTV-CMに金を掛ければよかったが、今は必ずしもそうはいえない。ということはいえると思います。ですから、ネットやSPなども含めメディアプランの設計は大変複雑になってきていると言えるでしょう。

ナショナルスポンサーも、以前と違って同じ商品を広く多くの人に売るという方向性から、個々人にマッチした商品を細かくマーケティングして売ってくるという方向性に移ってきていますし、例えば港区のレストランのようなところであれば、視聴率の高いTV番組で紹介されるのと、私のブログで紹介されるのが、さほど効果が変わらないということもあり得る状態になってきていると思うのです。



ついでに追記:

孤独な現代人は集団からの影響を受けやすい:MarkeZine(マーケジン)
近い将来、「ある精神状況Aがブロゴスフィアで蔓延した際、Bといった商品が売れる傾向にある」など、我々の心理を巧みに掴んだ商品販売展開が当たり前のように行われる時代が来るのかもしれない。ブログから見える感情(情報)データの分析がビジネスの成功に結び付くという日が訪れても不思議ではない。



【関連エントリー】
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- 行動することをためらわないで♪
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■目次
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デジタル化で消えてゆくのは雑誌・書籍・新聞のどれ?
雑誌の本質とは何か?
無人メディアの台頭と新しい編集の役割
既存メディアの進化を奪う
名もなき個人がメディアの成功者になるには?(その1)―マジックミドルがカギを握る
名もなき個人がメディアの成功者になるには?(その2)―人はコンセプトにお金を投じる
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■内容紹介
新聞社の業績不振、雑誌の相次ぐ休刊など、メディア業界に逆風が吹き荒れるなか、出版はこれからどうなっていくのか? 新聞、雑誌はウェブ時代においてもはたして生き残れるのか?
インターネット登場以前からコンテンツ製作に携わり、雑誌『ワイアード』『サイゾー』、ウェブの人気媒体『ギズモード・ジャパン』を創刊、眞鍋かをりら有名人ブログ出版をプロデュースしてきたITメディア界の仕掛け人・小林弘人が、世界のウェブメディア最先端情報を紹介しつつ、今後メディアビジネスで成功するため必須のノウハウをおしげもなく公開。
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■著者について
1994年、インターネット黎明期に米で勃興するインターネット文化を伝える雑誌「ワイアード」日本版を創刊。1998年、株式会社インフォバーン設立。同年、月刊誌「サイゾー」を創刊。ブログ黎明期から著名人ブログのプロデュースに携わり、木村剛、眞鍋かをりなど、人気ブログを書籍化し、ブログ出版の先鞭をつけた。また、アップルのiTunesMusicStoreJapanでオーディオブックを販売。稲川淳二のiPod怪談がベストセラーに。2005 年、出版事業の価値向上のために「出版バリューマネジメント研究会」を株式会社インスパイアと共に発足。2006年、全米で著名なブログメディア「ギズモード」の日本版を立ち上げる。現在株式会社インフォバーンCEO。メディア・プロデュース/経営の傍ら、大学、新聞社、NPO等の招聘で講演などを精力的にこなす。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小林 弘人
1994年、インターネット黎明期に米国で勃興するインターネット文化を伝える雑誌『ワイアード』日本版を創刊。多くの第一世代ウェブ起業家たちに衝撃を与える。1994年、株式会社インフォバーン設立。月刊『サイゾー』を創刊。ブログ黎明期から有名人ブログのプロデュースに携わり、木村剛、真鍋かをりなど、人気ブログを書籍化し、ブログ出版の先鞭をつけた。また、アップルのiTunesMusicStoreJapanでオーディオブックを販売。稲川淳二のiPod怪談が総合売上げでもベストセラーとなる。2005年、出版社の価値向上のために「出版バリューマネージメント研究会」を株式会社インスパイアと共に発足。2006年、全米で著名なブログメディア『ギズモード』の日本版を立ち上げる。ECサイトからネット映像配信まで数多くのウェブサービスを立ち上げつつ、発行人として、高橋がなり、宮崎哲弥、押井守ほか多くの俊才たちの書籍を刊行。現在株式会社インフォバーンCEO。メディア・プロデュースと経営の傍ら、大学、新聞社、広告代理店等の招聘で講演やメディアへの寄稿をこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

posted by 課長007 at 08:39 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 人間は皆、囲まれた集団ごとに異なるキャラを持つ生き物
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