参加に至った直接のトリガーは『広告不況を救ってくれるのはトイレ広告?』という公衆・公共トイレの広告メディア化に関する知見収集でしたが、イベントのテーマは住宅設備としてのトイレでしたから、ちょっと遠かったですね。
4月21日(火)開催TOTO「レストルームのこれからを考える」 ブロガーミーティングにご参加いただき、ありがとうございました|AMNイベントレポート|AMNの活動事例|Agile Media Network
今回はTOTOさんの90年以上の歴史を基に、「トイレ」を考えるというイベントでしたが、いかがだったでしょうか。
身近すぎるからこそ実は知らないという情報も多かったのではないでしょうか。
いわゆるショールームの「空間提案」

今まさに飛び立たんとする飛行場のようですね。^^;

NHKの取材クルー。教育テレビ『IT whitebox』で5月に放映されるそうです。

> TOTOさんの90年以上の歴史
これについては、かつて建築業界の片隅に籍を置いた体験知があり、「あのTOTOが、ブロガーなんかとコミュニケーションする時代になったのか?!」ってところが隠れた参加の動機だったでしょうか。
そのTOTOが起こしたイノベーションといえば1980年発売の『ウォシュレット』でしたね。
CMで起用されたタレント『戸川純』が地元の新宿区出身だったこともあり、中学生〜高校生という多感な時期にこのCMを見せ付けられたわけです。
YouTube - TOTOウォシュレット ※消されちゃうかな..(泣)
そのインパクトの大きさを表現するなら、それまで「便所」と称されていた場所を「トイレ」と称することに根拠を与えてくれたイノベーションだと思います。
そして今度は、その「トイレ」を「レストルーム」と呼ばせたいというのなら?どんな戦略があるのか興味があったのですが、さすがにウォシュレット並みのイノベーションを起こすのは至難の業でしょうし、その辺の生みの苦しみがヒシヒシと伝わってくるプレゼンテーションでした。
イベントの中心にあった商品「NEOREST・ネオレストがネットで買える」と聞いてビックリしたものの、近所の工務店との連携機能がまったくないところはとっても残念。
TOTO:ネオレストコレクション 商品紹介
レストルームをもっと楽しく、ハッピーな空間に。ネオレストコレクション誕生。
あと、TOTOにはもう一つ「ユニットバスを最初に発売した会社」というイノベーションがあったそうなんですが、これは結構知ってる人が少ないはずなので、もう少し広報しないとモッタイナイですね。
TOTO:トイレ・ユニットバス・システムキッチン・洗面所・リフォーム・増改築
TOTOは水まわり商品(トイレ、洗面所、浴室、キッチン)、リフォーム・増改築に関する情報をご提供しています。
2009-04-27追記:
もう一つ「シャンプードレッサー」=『朝シャン』というイノベーションがあったことを書き漏らしてました。
こう見ると、1980年代のバブル景気にTOTOが与えたインパクトの大きさは結構なものだったんだなぁと感じ入ってしまいました。
その他、トラバいただいた下記記事で詳報ご確認ください。
チミンモラスイ? : 「レストルームのこれからを考える」 ブロガーミーティング@TOTO に参加
以下、TOTO関連の動向などサマっておきます。
イベントは、社長交代の直後だったと後で知る。
登板・新トップ!:TOTO社長に就任した、張本邦雄氏 - 毎日jp(毎日新聞) 2009年4月10日
◇強い企業へ全社一丸−−張本邦雄氏(58)
「経済環境が不透明な中、中期経営計画は作らない。今は将来へ希望を持つことが大切」
9日、就任後初の会見でこう述べた。もちろん、単年度計画は練るが、数値にしばられるのではなく、全社一丸となって夢を積み上げ、実行する時と考える。創業100周年(2017年)に向けた長期プランを7月までにまとめる予定だ。
営業一筋。入社直後は好景気で「だまっていても売れた」ほどだった。しかし、オイルショックで状況が一変。「今はあの時以上」と話す。
現状を知恵を絞って改革するチャンスと受け止め「お客様視点に立って、どこの会社にも負けない事業体質やブランドをもつ、強い企業を目指す」。
欧州など海外販売を強化する一方で、重点事業に光触媒技術(ハイドロテクト)を打ち出す。この技術で加工した外壁は空気清浄効果があるという。人材教育にも力を入れ、あえて「人財」という文字にして開発本部を新設した。
社長就任2日目にぎっくり腰を再発。会見後「お辞儀ができない、苦難の船出となりました」と明るく笑った。【中園敦二】
前社長と『セブン&アイ・鈴木敏文氏』との対談記事
TOTO株式会社 代表取締役社長 木瀬 照雄氏|対談 ブレイクスルーのヒント|新・総合生活産業|セブン&アイ・ホールディングス 2008年5月収録
モノマネでない「価値創造」とお客様の期待を超える「満足」の提供で消費飽和時代に生き残る
〜中略〜
木瀬 少し前には、若い人たちが和式のトイレを使えないと話題になりましたが、最近ではウォシュレットがないと困るという時代になっているようです(笑)。
このウォシュレットは、私どもにとっても大きな転機となった製品といえます。まず、その良さを知ってもらうところから始めなければなりませんでした。また、それまでは、トイレに電気など使っていませんでしたから、トイレに電源を引いてコンセントをつけるところからご案内しなければなりません。実際に売っていただくお店の方にもさまざまな知識が必要です。そこで水道工事店の方やそのご夫人を呼んで講習会を開き、まず販売をしていただく方たちご自身に使っていただきました。そうすると、3日使ったらもう手放せなくなるという声が数多く寄せられました。これで、「いける」という確信は持ちましたが、何せ知名度が限りなくゼロに近い製品でしたので、やはり最初の1、2年は販売に苦心しました。そんな中から、価値をしっかりとお客様に伝えながら普及を図るという企業文化も育ちました。
おっと!プレゼンテーターの林氏がインタビューされてる件
トイレだって海外へ 生活文化を輸出する困難さに挑むTOTO:日経ビジネスオンライン 2007年8月31日
「そもそも、トイレの上に電気製品が載っかっているということが受け入れてもらえませんでした。ある時は、販売代理店から“これは電気椅子か”とまで言われましたよ」
未開の米国市場に挑んでいった格闘の日々を、苦笑まじりでこう語ってくれたのは、TOTO トイレ空間開発部衛陶技術部トイレ空間研究グループの林良祐・技術主幹兼グループリーダである。林氏はかつて1993年から98年まで米国に駐在し、 TOTO製品の拡販に努めた経験を持つ。
2009-05-06追記:
ブリヂストン・TOTO、逆風下の種まき:日経ネットPLUS
TOTO「空気を浄化する家」
一方、09年3月期に9期ぶりに262億円の最終赤字に陥ったTOTO。逆風の中、4月にひそかに研究スタッフを50人程度に倍増した部門がある。日本発の技術「光触媒」を担当するハイドロテクト事業部。社内で分散していた関連事業を集約して社長直轄組織として発足。光触媒の機能を持つタイルや塗料などを開発・販売する。
結構、売れてるんですね。^^;
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