勉強になりました。ありがとうございます。
以下長文で備忘ログさせていただきつつ、まずそのお題をトピ主のブログでご覧ください。
ロジックとパッションの狭間から。。。:ニッチャー戦略とその限界 〜花畑牧場「生キャラメル」の戦略 - 家弓正彦のマーケティングブログ
もうブランディングの成功事例として、
田中義剛さんが経営する花畑牧場の「生キャラメル」は御存知ですよね?
2007年4月の発売以来、ヒットを続け、
今ではすっかり北海道のお土産の顔となりました。
しかし、先日偽生キャラメルが販売されていたとのニュース。
これをきっかけに、花畑牧場の戦略を分析して、
そこから「ニッチャー戦略とその限界」について考えてみたいと思います。
そんなお題のテーマを拡散させてしまう、いつものスルーコメントはこちら。^^;
マーケティング/トピック「生キャラメルに見るニッチャーの戦略の限界」 - GREE
課長007 (7) - 03/24 00:12
ニッチャーについて勉強したいのは山々なれど、いきなり拡散しちゃいます。ごめんなさい。
花畑牧場は、日本の酪農業界に、いわゆる「SPAモデル」を持ち込んだ
と捉えてます。
生産者→農協→加工メーカー→販社
これが日本の酪農業界のスタンダードだったとするならば、
新規参入の小規模事業者は、
生産→加工→物産店への卸売&通販
を手掛けざるをえなかった。
なので、勝つための戦略としてリーダーを見上げながらニッチャーを選択したというより、
農協など旧来の流通スキームへの反発なども織り交ぜながら、結果としてニッチャーらしきものに落ち着いた。
ということなんじゃないのかなと?
これは、経営者が自ら編み出した方向性というよりは、チーズやワイン、工芸品やアパレルブランドのように、
アメリカ型の規模の追求ではなく、品質や継続性を追求するヨーロッパ型のお手本が身近にあったからこそ取り組めた垂直統合モデルだったりするのかも。
そしてこれを、工業的に拡大しようと欲を出せば、自身のリソースに歪みが生じて、痛い目に合うのは自明の理?
みたいな戯れ言でホントごめんなさい。
既存の第二次産業はどうぞ海外へ移転して、日本の匠・モノづくり文化を広めていってください。
第三次産業は外国人労働者・移民を積極的に受け入れて、日本のおもてなし文化を広めていってください。
ただし第一次産業は、日本国で暮らす人々の安心・安全を保障する基幹産業として、きっちり再構築していきましょう。
いつだったかどこぞの会合(きっと飲み会)でこんな私的ビジョン(?)を語ったことが、課長007がやたらと農業に注目する背景にありまして、ここ半年ぐらいのマイ・ブームになってます。
で、このコメを起点にブログ書こうと思い、先日の『イオンの反省』で殴り書きした「なんかもう、不景気とデフレを煽るばっかりの小売業は好きにしてくれ!」という第三次産業批判に絡めてmixi日記に『コピペ』しておいたら、まつおっち先生から共感コメがついてビックリ。
こちらの記事とリンクしたようです。
高橋がなり・国立ファームの今後の事業戦略
日本の農業を取り巻く問題には様々なものがありますが、3年前、「国立ファーム」を設立し、日本の農業界に殴り込みをかけた高橋がなりさんが解決しようとしている最大の問題は、
「優れた農産物を生産している農家が報われない」
ということだそうです。
あえてポイントを絞りますが、上記の問題を生み出している最大の原因は以下の2点です。
・全ての農家に標準的で同質な農産物の生産を求めるJA(全農)
・バイイングパワーを駆使して、大量販売に適した納入形態を求め、
また、仕入れ価格をとことん引き下げようとする大手小売店
要するに、農家と消費者の間に介在している
JAや小売店
の支配力が強すぎるのですね。
このため、農家の創意工夫によって、他農家とは異なる品種を採用したり、独自の生産方法を開発して、おいしいとか、栄養価が高いといった農産物を作り出しても、市場に出すと、その他の農産物と同じ価格(=安値)でしか売れないのです。
経営努力で、他者との「差別化」(差異化)をいくら図っても、農家の経営努力に相応しい対価を得にくいのが、日本の農業界なのですね。
という記事を拝見する前でしたが、こんなレスを残してました。
課長007 2009年03月25日 02:58
生産だけでなく、生産+加工にするだけで、第一次産業は自立できるはず
例えば、米作るなら酒も造る
そもそも杜氏って、農閑期の副業だったって聞いたことありますし
そんな流通革新に貢献できるようになりたいっす
第一次産業も第二次産業も
イイものを作る
だけでは足りないんですよね。
買われるものを造る
そして、自分で売って反応を確かめる
以前はこの“自分で売る”ところが大変だったわけですが、ここ数年、EC・ネット通販で“売り場”をつくることのハードルが一気に低くなり、さらに、ネット上のWOM・クチコミマーケティングで“売れる仕組み”をつくるハードルも下がってます。
そこまでおさえたら、いよいよ「ニッチャー戦略」の出番ですね?
以下、ググって見つけた力作でお勉強です。
ニッチャー戦略とは、価格競争と決別する中小企業の最終戦略
21世紀は細胞分裂のように多様化するスピードと変化の時代。内外環境が変化すれば必ず隙間ができる。そこにビジネスチャンスのニッチ市場が生まれる。そのニッチ市場を見つけ出して42%のシェアを確保すれば、価格決定権を握ってオンリーワンの地位を奪取できる。確実に競合を押さえ込んで安定した収益を確保できる。ランチェスターの市場占拠率とコトラーの戦略地位で業界勢力図を相対的に説明すると、以下のようになる。

ランチェスターとコトラーの法則を重ね合わせたニッチャー戦略
ランチェスター&コトラー 市場相関図とニッチャー戦略
ランチェスターの法則とコトラーの戦略ポジションを重ね合わせると
広域市場における自社のポジションがはっきり理解できる。
企業の99%はフォロアーであり、ほとんどの中小企業の定着場所である。

多くの中小企業はフォロワーだから、トップやチャレンジャーが魅力を感じないニッチャーを目指せと。
はい。我が社はここを目指してます。(笑)
というより第一次産業は、ランチェスターだのコトラーだのシェアだの、そもそもがアメリカ型の規模の経済で論じてはいけないのではないでしょうか?
課長007の好むヨーロッパ型というか、小規模事業者があっちこっちに点在するような地産地消では、進化・成長できないものでしょうか?
ここいらあたり、まだまだ勉強が必要なところですね。
と、次なる課題が明らかになったところで、関連情報をサマっておきます。
第六次産業 【だいろくじさんぎょう】の意味 国語辞典 - goo辞書
農業について,生産だけでなく加工・流通・販売等も統合的に取り扱うことで,事業の付加価値を高める経営形態。第一次産業(生産),第二次産業(加工),第三次産業(流通・販売等)を足した(掛けた)形態であることから。第 6 次産業。六次産業。6 次産業。「―化」
補足説明 農学博士の今村奈良臣が提唱
第六次産業 - Wikipedia
第六次産業(だいろくじさんぎょう)は、農業の経営形態の新しい形として提唱された形態。提唱者は今村奈良臣(いまむら ならおみ)[1]。なお、「第」を略して単に6次産業と表記することもある。(この場合6はアラビア数字で表記されることが多い)
“農業“6次産業”で雇用も 不況でも増収増益の法則|特集|報道ステーション|テレビ朝日
派遣切りなど雇用情勢が悪化するなか、
今、農業が注目を集めている。
今までのイメージは「生活が大変」「未来が感じられない」という声が多かった。
しかし、これまでの農業の枠にとらわれない
ところがある。そこには後継者が戻り、新しく農業をしたいという若者が続々と集まっている。
生産(1次産業)・加工(2次産業)・販売(3次産業)に農家が取り組み、“1×2×3=6次産業”として、付加価値をつける考え方で成功しているところを取材した。
第6次産業?に注目 - 日々是マーケティング
最近時々聞くコトバに、「第6次産業」がある。
小学校の社会科で習った通り、「第1次産業=農林水産、第2次産業=製造、第三次産業=販売・サービス(公務員含む)」と言う産業分類がされている。
その第1次産業である農業を主体にし、農作物を青果市場などに出荷するのではなく、加工(=製造)し、直接販売すると言う、一貫製造販売を積極的にする農業組合が増えてきたと言うのだ。
そのような農業組合の先駆けと言われているのが、三重県・伊賀市にある農業組合法人「伊賀の里・手作りモクモクファーム」だ。
カトラー:katolerのマーケティング言論: ハーフ・エコノミーの衝撃、もう米国にも内需にも頼れない
最近のメディアの論調を見ていると、「農業」や「介護」が、雇用確保にもつながる内需型産業として関心を集めているようだが、経済規模に関する議論が抜け落ちている。「農業」を例にとれば、昨今の自給率向上の要請や担い手問題が限界にまで行き着いたことによるパラダイムシフトによって、今後、農業が成長産業になることは間違いないと考えられるが、その産業規模は、漁業などを含めても、たかだか10兆円ほどでしかない。仮に自給率を現在の39%から50%へと10%向上させたとしても、その内需拡大効果は約1兆円程度だ。要するに国を上げて農業の国内自給率の向上に取り組んだとしても、その経済効果は、今年度吹っ飛んだトヨタ1社分の経常利益、あるいは定額給付金の1/2の程度のものでしかなく、現在、進行しているハーフ・エコノミーへの処方箋などにはとてもなりえない。
こういったオトナの意見は、ホントに勉強になります。m(_ _)m
鍋用カセットボンベで畑を耕す:日経ビジネスオンライン
花見の季節が近づいてくると次第に縁遠くなるのが、鍋料理に使われるカセットコンロ用のガスボンベ。ところが今後、春先以降も、別の用途で使う人が増えるかもしれない。ただし、活躍の場は、食卓でなく、「畑」だ。
この春、燃料としてガソリンでなくカセットボンベ(液化ブタン)を採用する小型耕運機が相次いで発売された。これが今、売れている。
三菱農機(島根県八束郡)が2月に小型耕運機「エコ・ラテ」(希望小売価格10万4790円)を発売。同社系列の商社などで販売している。「家庭菜園に興味をお持ちの方からの引き合いやカタログ請求が急増している」(同社)。
ホンダが3月に発売した小型耕運機「ピアンタFV200」は、一部ホームセンターや系列の農機具店で扱っている。価格は同じく10万4790円。年間の販売目標台数を6000台としていたが、わずか1カ月足らずでその半数、3000台が売れてしまった。
農!黄金のスモールビジネス | |
![]() | 杉山 経昌 おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■目次
1 まずは価値観の転換からはじまる(農業は“おいしい”業界です―真の自由を手に入れる、創造的ビジネス
経済規模最小で生きる―小さな経営に宝あり!
時給3000円以下の仕事はするな!―自分の値段は自分で決めてしまえ ほか)
2 スギヤマ式スモールビジネスのコツ(スモールビジネスの極意―「ムリ」「ムラ」「ムダ」をはぶく
価格設定のコツを伝授します―“6倍の価格設定”が適正!
つくって、直接売る。―サービス業のマインドは絶対必要 ほか)
3 人生で大切なことは農で学んだ(夢を満たせる職業です!―“週休4日”で“上司もいない”田園生活
人間の本能に根差した生活を―太陽の恵みを回収しつくす
一七年間、お客さまが目の前で食べるのを見てきたが…―本当の美味しさとはなんだろう? ほか)
■内容(「BOOK」データベースより)
サラリーマン人生は時代遅れ…?発想を変えれば、農は「宝の山」!!これからの「低コストビジネスモデル」としての「農」を解説した本。
■内容(「MARC」データベースより)
20世紀型のビジネスモデルは「ムダ」と「ムリ」が多すぎる。サラリーマン人生は時代遅れ? 発想を変えれば農は「宝の山」。最小コストで最大の利益を生む、これからの「低コストビジネスモデル」としての「農」を解説。
■出版社からのコメント
サラリーマン人生は時代遅れ...?
発想を変えれば、農業は「宝の山」!!
これからの「低コストビジネスモデル」
としての農業を解説した本です。
20世紀型のビジネスモデルは「ムダ」と「ムリ」が多すぎる!
「ムリ」せず働き、やりがいがある。
週休4日、時給3000円の新しい生活があなたにもできます。
先端外資系企業の管理職をバブル期に脱サラし、百姓となった著者が書き下ろした。
最小コストで最大の利益を生む「すごい経営」。
それが「個人」で実現できるのが農業だ。
■著者について
果樹100アール、畑30アールの「専業」農家。
百姓になる前は、日本モトローラ半導体事業本部営業統括本部長。
メーカーの研究開発を12年、
転職してから営業を16年。
バブル最盛期に脱サラ。
外資系サラリーマンのビジネス経験を活かして農業をすると、まさに天職!
農業ほど楽しい商売はないと実感している。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
杉山 経昌
1938年(昭和13年)、東京都に生まれる。5歳のときに疎開して千葉県で成長し、千葉大学文理学部化学科を卒業。通信機器メーカー(研究・開発)と半導体メーカー(営業)を経験したのち、宮崎県綾町で農業を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)