2009年03月28日

ASPとSaaSの違いとクラウドコンピューティング

珍しく、『IT』ネタ連続です。

ここ最近、我が社のITエンジニアリング・チームのリーダーと体制強化について議論しているのですが、そこで出てきた将来像というか製品・サービスのビジョンの中で「ASPなのかSaaSなのか」って話しがありました。

テクノロジー=ITインフラやアプリケーション構造の相違よりもマーケティング=商品・価格政策の相違と捉えている課長007としては、ASPとSaaSの違いをこんな風に定義付けてます。

▼ASPとは
・旧来のIT=会計アプローチ
・実はライセンス売りの支払いを繰り延べてるだけの価格政策
  → なので実際はライセンス+ホスティング課金
・セットアップなどの初期費用がかかる

▼SaaSとは
・ネット=活用アプローチ
・アカウント発行だけですぐはじめられる
  → なので初期費用は不要
  → クラウドだから専用サーバなし=オンデマンド課金
・いらなくなったらすぐやめられる


そこで必要とされる体制やITエンジニアの質で言うと、こんな感じでしょうか?

▼ASP的エンジニアリング ※web1.0的
インフラ、アプリとか単能工による分業制でどうにかなる。
旧来の受託開発モデルで言われるSE・PG・NEのように細分化され過ぎた「タコツボ系」の役割分担であってもどうにかこうにか運営可能。

▼SaaS的エンジニアリング ※web2.0的
インフラ、アプリを問わない多能工が必要。
洗練されたユーザビリティやビジネス上のパフォーマンスありきで運営されるwebサービスとして、多能工によって運営されるサービス。


こうなってくると、人種レベルではなく生き物の種類が別物になってくるでしょうから、エンジニアリング・チームのビジョンとか体制設計とか人材戦略とか、旧来の考え方では追いついていけないはずなんですよね。

そして何より、国内外を問わずに末端のエンジニアを含めてこんなディスカッションを深めてもらえると、製品・サービスの進化のスピードも格段に速まるんじゃないのかなと。


参考までに、[asp saas 違い]でググってみたところこのような感じです。


栗原潔のテクノロジー時評Ver2 > 【徹底討論!?】SaaSとASPはどこが違うのか? : ITmedia オルタナティブ・ブログ 2006/07/03
ということで、今の私の結論は「SaaSとASPに本質的な違いなし、ASPにはあまりビジネス的に成功できなかったという悪いイメージがあるのでそれを避けるために、ベンダーがマーケティング上SaaSという新しい言葉をプロモートしている」というものです。そもそも、1990年代末のASP時代から"software as a service"という言い回しはよく聞かれてました(SaaSという短縮形は一般的ではなかったかもしれませんが)。



最終回−SaaSは新たに再生したASP 2006/10/18
 おそらく、Web 2.0という言葉が流行している日本でSaaSが生まれていたとすれば、その名称は「ASP 2.0」となっていたかもしれない。これが各ベンダを取材した中で得た結論である。

 ASPとSaaSは、「ソフトをオンライン上のサービスとして提供する」という同じコンセプトを持ったものだ。技術の進化やユーザーの成熟度といった点において相違点はあるものの、基本的なコンセプトに違いはない。

 ではなぜ、ASPではなく、SaaSという名称に変わっていったのか。今回は連載の最終回として、その背景を検証する。



SaasとASPの違い - 教えて!goo
 07/06/06
2者の違いが分かりません
グーグルアースはSaasらしいですが
どんなところが違って
いかなる メリット・デメリットが有るのでしょうか?

教えてください
よろしくお願いします



連載:SaaSで一歩抜け出す中小企業:ASPとSaaSの違いをはっきりさせる (1/2) - ITmedia エンタープライズ 2008年04月01日
SaaSの技術要素

 SaaSは「マルチテナント」「カスタマイズ」「ユーザーインタフェース」「マッシュアップ」の4つの技術要素を最低限含まなければならない。


すんっごい言い切りですね。^^;

ものの見事にテクノロジー寄りのアプローチが趨勢を占めているようで、やはり『日本のIT業界に未来はない』という思いを強くしてしまいますね。_| ̄|○





米IBM、サン買収でクラウド事業が加速か:日経ビジネスオンライン 2009年3月26日
 今回の買収で特に重要な意味を持つのは、クラウドコンピューティングに関してサンが様々な可能性を秘めている点だろう。

 クラウドコンピューティングとは、コンピューターの処理をインターネット上で行い、有償のサービスとして利用するという新たな技術だ。高価なハードウエアの購入、運用、管理を企業が独自に行う必要がなく、料金は月額払いでいい。サービスを提供するプロバイダーは、巨大なデータセンターでの非常に効率のよいコンピューターの運用に特化している。



時事ドットコム:IT競争力、日本は17位に上昇=首位はデンマーク−世界経済フォーラム 2009/03/26
 【ジュネーブ26日時事】世界経済フォーラム(本部・ジュネーブ)は26日、競争力の向上に向けた各国でのIT(情報技術)の活用度合いなどを評価した2008〜09年版「世界IT報告書」を発表した。134カ国・地域を対象とした今回の報告書では、デンマークが3年連続のトップで、日本は前年の19位から17位に2つ順位を上げた。
 報告書は各国でのITへの対応を、「環境」「準備状況」「活用状況」の3分野に関する68の指標で分析した。
 日本は、IT環境の「科学者・エンジニアの人材獲得」(2位)、ITへの準備状況の「ブロードバンド通信サービスの費用」(1位)、IT活用状況の「技術革新能力」(2位)などが高い評価を得た。一方、IT環境の「税率」(102位)、「教育への支出」(96位)などは厳しい評価だった。



J-CASTニュース : 「MSN」がトップページをリニューアル 「ぜんぶ検索」も提供 2009/3/27
マイクロソフトは、同社が運営するポータルサイト「MSN」のトップページを2009年3月30日からリニューアルする。

利用者の視線動向の分析などから、トップページをホットメール、天気、占いなどパーソナル情報の「使っ得エリア」(左側)、ニュースを中心とした最新情報を提供する「見て得エリア」(中央)、動画やお得情報を提供する「知っ得エリア」(右側)の3つに区分、情報、レイアウトの最適化を行っている。

また、リニューアルに合わせた新サービスとして、「MSNぜんぶ検索」や「MSNトピックス」が導入される。



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いまだに「ICT」とか言ってるし。( θ_Jθ)

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■目次
第1章 事例から学ぶクラウド
クラウドとは何か
ITが電気や水道、そして金融サービスのようになる
クラウド・コンピューティングがもたらす7つのメリット
【事例1】中小企業が事業の効率性を高め生産性を向上させる
【事例2】グローバルなコミュニケーションやコラボレーション環境を実現する
【事例3】ベンチャー企業も大企業に匹敵する事業が展開可能になる
【事例4】クラウド基盤サービスを活用し、自社の短期開発やプロセス革新を目指す
事例1~4のまとめクラウドがもたらす企業の変化
クラウド・コンピューティングの概念
新たな価値を生み出すクラウド
第2章 クラウドの時代がはじまる
クラウドサービス事業者の視点
成長するクラウド市場
第3章 クラウドの全体像
クラウドを構成する3つのレイヤ(階層)
クラウドサービスを構成する二本の柱
クラウドの普及を後押しするブロードバンドネットワーク
端末の多様化が進む
クラウド市場のビジネスモデル構造
第4章 クラウドの時代に備える
未来のクラウドへ
企業ユーザーのリスクへの対応
クラウド導入に備える
世界を変えるクラウド・コンピューティング
参考文献
あとがき
■内容紹介
企業の社内システムではなく、WEB上で構築された「外部の」システムを使って、営業管理などすべての情報処理を行う「クラウドコンピューティング」。企業は保有と管理から解放され、使った分だけ料金を払う水道のように情報システムを使うようになる。本書ではすでにクラウドを使って業績を急伸させた中小企業、大企業の例などを取り上げながら、マイクロソフト社の覇権さえ揺るがしかねない革命をわかりやすく解説。IT資産の活用に悩む中小企業経営者、管理者必読の書。
■内容(「MARC」データベースより)
社内システムではなく、WEB上で構築された外部のシステムを使って情報処理を行う「クラウドコンピューティング」。情報革命ともいうべきその高機能サービスを、実際に利用している企業ユーザーの事例などを交えて紹介する。
■著者からのコメント
【各章の概要説明】
第1章「事例から学ぶクラウド」
実際にいくつかの企業ユーザーを訪問し、現場から生の声を伺ってきました。利用者側の立場にたって、事例を交えながら、クラウドコンピューティングの環境を導入することの意義について整理しています。企業の規模や利用形態によって様々なパターンがあることがご理解いただけるかと思います。
第2章「クラウドの時代がはじまる」
クラウドコンピューティングが進む背景を、サービスの提供者側の視点から整理しています。実際にクラウドコンピューティングのサービスを提供する企業の担当者からも話を伺い、その内容も網羅しています。そして、各企業はクラウドの時代に対応していくための戦略を描き、驚くほど巨大なビジネスがはじまり、そして、業界の中で激しい競争が繰り広げられていることがご理解いただけると思います。
第3章「クラウドの全体像」
クラウドコンピューティングの全体像を見渡し、サービスやネットワーク、そして端末まで含めて、それぞれがどのようなつながりを持ち、市場にどのようなインパクトを与えているのかについて整理しています。クラウドコンピューティングは、向こう側のクラウドだけの話だけでなく、様々なレイヤが組み合わさることによって、始めて大きなビジネスへのインパクトが生まれると考えています。
第4章「クラウドの時代に備える」
これから未来も起こるクラウドの時代に対してどのように理解し、どのように取り組んでいけばいいのかについてまとめてみました。
■著者について
ICT企業勤務
お客様へのICTコンサルティング、情報通信政策や技術の調査・分析、プロトタイプ開発等に従事。
ナレッジマネジメント等総括担当兼務。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
林 雅之
ICT企業勤務。地方で中小企業向けの営業担当を皮切りに、マレーシアで営業に従事し、日本帰国後は、事業企画、大手外資系企業担当、ビジネスモデル推進担当などを経て、2006年より、顧客へのICTコンサルティング、情報通信政策の調査・分析、SaaSビジネス推進などにたずさわる。情報通信学会、日本学術振興会などで講演多数。ITmediaエンタープライズ、映像新聞などにNGN(次世代通信)や情報通信全般に関する記事を寄稿。ITmediaオルタナティブ・ブログ「『ビジネス20』の視点」はクラウド・コンピューティングをはじめ、先端的な情報通信の分析で定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

posted by 課長007 at 17:40 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | マネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - ASPとSaaSの違いとクラウドコンピューティング
この記事へのコメント
会社で調べ物してたら290000番目をgetしてしまいました。
すごい数ですね。

内容もわかりやすく、参考になりました。

記念なんでコメント残しておきます。
これからも頑張ってくださいね。
Posted by macconi at 2009年12月21日 17:30
macconiさん
キリ番コメント、ありがとうございました。
Posted by 課長007 at 2009年12月22日 15:27
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