2009年03月20日

反省すれども進化せず

モーレツに反省しているようです。

イオンの反省 | イオンリテール株式会社
イオンの反省

なんかもう、不景気とデフレを煽るばっかりの小売業は好きにしてくれ!って印象です。

日本の労働生産性(国民一人あたりのGDPとか)がムダに低いのは、第三次産業すなわち流通・サービス業の低収益体質に責任の一端があるとか感じないのでしょうか?

わたしの所属するネット業界も同じ穴の何とやらですね。ごめんなさい。

イオンの反省文広告 - 日々是マーケティング
そして今回の「イオンの反省文」だが、内容を読んでいただければ直ぐわかると思う。
ボルボと同じ手法をとった広告なのだ。
「反省文」としながら、実は「より生活者、社会に対して敏感な企業として商品、生活を手案していきます」という一種の「企業宣言」という内容となっている。

一般的に「ネガティブ広告」は、諸刃の刃のような二面性を持っていると言われている。
それは、ソニーのベータマックスの広告のように、広告虚しく生活者の支持を得ることが出来ず(と言うよりも、この場合映画などのソフトがVHS方式を選んだと言う理由が大きいのだが)終わってしまう場合と、ボルボのように生活者が共感し、支持する場合だ。
その判断がされるのは、今後のイオン次第と言うコトになるのだが、景気後退の中、このような大胆な広告を打った理由の一つには、自信があるからだろう。


↓こんなことしてる場合じゃないと思うんですけどね。イオンは。

高麗大、イオン創業の岡田卓也氏に名誉博士号

【ソウル24日聯合ニュース】高麗大学は24日、日本のイオングループ(旧ジャスコ)創業者、岡田卓也名誉会長相談役に名誉経営学博士号を授与すると明らかにした。
 岡田名誉会長は、1980年代後半に消費者の利便を追求した小売専門店を積極的に導入するなど、攻めの経営を通じイオングループを流通業界でアジアのトップに押し上げた。イオン環境財団を設立し環境保護事業を展開するなど社会還元活動も活発に行い、貿易表彰(内閣総理大臣表彰)、経済界大賞(社会貢献賞)などを受賞した。

 学位授与式は25日午後、高麗大百周年記念館で行われる。



J-CASTニュース : 「価格は他店より安くなかった」 ここまでやるかイオン異例の「反省」
小売り大手のイオンが「反省」しきりだ。2009年3月18日に岡田元也社長が「反省会見」を行い、翌日には主要紙の朝刊に「他店に比べて安くなかった」「お客へのサービスを怠っていた」、と自社を批判する全面広告を出した。顧客の取り込みを狙い、食品や衣料品など5100品目を順次値下げする。同日から2600品目の価格改定をしているイトーヨーカドーとの間で「値下げ合戦」が始まった。



FNNニュース: イトーヨーカドーが2,600品目値下げ イオンは合計5,100品目を順次値下げと発表
大手スーパーの値下げ競争が消耗戦に突入している。イトーヨーカドーは18日から衣料品や食料品など2,600品目を値下げした。一方で、イオングループは18日、合計5,100品目を順次値下げすると発表した。
イトーヨーカドーは、18日から一挙2,600品目の大幅値下げを始めた。

〜中略〜

一方、イオングループは18日午後、PB(プライベートブランド)の「トップバリュ」1,700品目に加え、メーカー商品も3,400品目を値下げし、「イオンの反省」と題して、合計で5,100品目を順次値下げすると発表した。
イオン株式会社の岡田元也社長は、会見で「きょうはイオンの反省会でございます。お客さま第一と言いながら、われわれが(値下げで)出遅れている」と語った。
お客さんは「(値下げは)うれしいです。切り詰めるところが、その辺しかないので...」と話した。
仰天の「比較広告」戦略で話題を呼んだ「KY(カカクヤスク)」の西友を加え、平成の大不況を舞台にした三つどもえのバトルは激しくなる一方。
値下げ合戦について、消費者は「消費者にとってはうれしいことですが、ちょっとこの世の中で大丈夫かなという不安もあります」、「今までの生活のレベルを落とさないで、いろいろなものが買えるのはうれしい」などと話した。



「節約志向」とか何とか勝手に分析されているようですが、お金使う人はいるわけで、これまた変なとこで消費しているようなんですけど。

インタビュー:運用先ラブホテルの稼働率は08年も250%超=ニュー・パースペクティブCEO | マネーニュース | Reuters
 <不景気に強いラブホテル>

 日本のラブホテルへの投資に特化しているJPLHは、英ロンドン証券取引所(LSE.L: 株価, 企業情報, レポート) の新興市場「AIM」に08年1月に上場した。保有するラブホテルは現時点で6軒。既存のラブホテルを買収し、改装した後に「BONITA」ブランドで運営するしくみで、実際の物件取得はファンドの形態で05年1月に開始している。マンスフィールド氏によると、保有ホテルの稼働率は05年が160%、06年が239%、07年が254%で、08年も250%を超えた。「業界の過去データなどからもラブホテルは景気後退による影響は受けにくいと言える」(同氏)。


へぇー

不景気に強い業種は、電力・ガスなどのユーティリティ、教育、食品ってところは聞いたことがありますが、ラブホテル業界がそこに含まれるとは初めて知りました。

不景気・不況になると出生率が上がる(することがないから子どもを作る論?)

なんてことなのかも知れませんが、政府機関もその辺はマジメに研究しているようでいとおかし。

RIETI経済産業研究所 - 出生率の実証分析−景気や家族政策との関係を中心に
一方、所得の係数が負でかつ有意であることは、景気がよいほど出生率がよいという結果ではなく、むしろ質・量モデルによる所得水準が高まるにつれて子供の数が減少するという理論仮説に整合的であるといえる。


いわゆる逆説的であるといえる。( θ_Jθ)





中国は大丈夫か[44]行列ができる高級弁当〜五輪後の中国経済(2):日経ビジネスオンライン
値上げしても客足鈍らず

 上海で285店を展開するローソンも基本戦略は同じ。所得の伸びに応じて付加価値の高い商品へとシフトさせており、価格帯も上がっている。原材料や燃料の価格高騰を背景に、値上げに追い込まれた商品もあるが「価格転嫁をしても、販売量は落ちない」と上海ローソンの長谷部淳副社長は言う。



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■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
田中 洋
1951年愛知県生まれ。法政大学経営学部教授。コロンビア大学大学院ビジネススクール客員研究員(2003年度)。慶応義塾大学大学院商学研究科博士課程修了。(株)電通マーケティング・ディレクター、城西大学経済学部助教授を経て、98年より現職。社会人大学院でMBA教育を行うと同時に、多くのグローバル企業で戦略アドバイザー・研修講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



posted by 課長007 at 20:14 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 反省すれども進化せず
この記事へのコメント
先日はコメントありがとうございました。
昨日のガイアの夜明けでイオンの反省も出てましたね。
この広告見たときに思い出したのはユニクロさんの「ユニクロの悪口を書いて…」というネガキャンペーンでした。
あの当時は斬新だなと思ってたのですが、今回のイオンの反省文にはあまり感じるところがなかったですね。
初めてああいうのを見ると「潔い!」とか思うのかもしれないし、「いまさら謝ってもらっても困る」なんて頑固ジジイのようなレスポンスがあったりするかもしれませんが、個人的にはイオンよりもデパート業界の方が心配です。
Posted by joe90 at 2009年04月15日 10:47
joe90さん、コメントありがとうございます。

百貨店もスーパーも専門店も通販もECも、金融・不動産に手を染めた瞬間に、小売業ってのは衰退し始めますね。

「売り場を作るだけで、売り物は他人任せ」
「PBって言っても、メーカーに受託生産とボリュームディスカウントさせてるだけ」
「消費者の衝動買いから借金漬けを助長するクレジット事業」

本当に反省したのなら、「定価販売せず、消費者の投げ銭を売上にします!」とか「テナント賃料はいただかず、完全成果報酬=売上手数料だけにします!」や「イオンクレジットはデポジット方式オンリーでいきます!」だと思うんですけどね。^^;
Posted by 課長007 at 2009年04月19日 15:47
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