2009年02月11日

経済性に関しては意外に合理的だが、社会性に関しては実はそれほど理性的ではないということ

昨年11月、『AMN』のプレゼント企画でランダムハウス講談社の新刊『人は意外に合理的』をゲットしておりましたが、ようやくどうにか形だけ読了。

翻訳本は苦手なんです。^^;

人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く
人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く遠藤 真美

ランダムハウス講談社 2008-11-20
売り上げランキング : 1651

おすすめ平均 star
star合理性の基は何か?
star経済学の考え方で日常生活にあふれる様々な疑問を解き明かす
star“意外に”面白い本でした。

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■目次
原著まえがき
第1章 日常生活に潜むロジック
第2章 ラスベガス――理性の淵
第3章 離婚は過小評価されているのか
第4章 どうして上司は給料をもらいすぎているのか
第5章 居住区にて――街角で刺されないための経済学
第6章 合理的な人種差別の危険性
第7章 ギザギザ化する世界
第8章 合理的な革命
第9章 100万年のロジック
訳者あとがき
原注
■内容紹介
問1:「アメリカでは、オーラル・セックスをする未成年の割合が10年間で2倍に増えたのはなぜか」
唐突な質問で恐縮だが、あなたならこの理由をどう説明するだろうか。あるいは、次の問いには?
問2:「いつまでたっても人種差別がなくならないのはなぜか」
これらの問題に解決策を示せといわれても、どこから手をつけたものかと途方にくれてしまいそうだ。しかし、この一見雲をつかむような難題の裏に、実は意外に合理的な「ロジック」が隠れているとしたら――。
◆◆◆
「人は合理的に行動するものである」。
そんなバカな、とお思いだろうか。人はタバコを吸い、ギャンブルに興じる。愚か者は恋に落ちる。会社はまぬけが経営する。大都市の近郊はこれといった理由もなく地価が急騰し、バブルが崩壊する。これらのいったいどこが「合理的」だというのだろう?
その謎を解くカギは、私たち人間の行動を決定づける要因――インセンティブにある。私たちは、何らかのインセンティブに反応して行動する。あることをしたほうが自分にとってお得なら、人はそうする。逆もまたしかりだ。
本書で「合理的に行動する」というとき、それは人が「自分の目的を達成するような形で行動する」ことを意味する。その目的はお金に限らない。速い車かもしれないし、地位かもしれない。セックスや自己実現ということだってある。
人がそうやって「合理的に」行動した結果、状況がよくなることもあれば、悪影響が及ぶこともある。未成年がオーラル・セックスにふけるのも、人種差別が一向になくならないのも、実は、思いもよらなかったようなインセンティブに私たちが反応している結果なのだ。
本書は、フィナンシャル・タイムズ紙編集委員にして自称「覆面経済学者」であるティム・ハーフォードが、セックス、犯罪、ギャンブル、戦争、結婚、ゲットー、人種差別、政治、ここ100万年の人類の歴史と、多岐にわたるトピックをとりあげ、この世界がいかに合理性に基づいているかを示した意欲作だ。近年発展めざましい経済学の新領域における研究成果をさまざまな形で駆使して、日常生活に潜む「ロジック」を描き出している。
◆◆◆
日常生活に潜むロジックを探し出す作業は、それ自体がおもしろいだけでなく、役に立つものでもある。さまざまな要因が幾重にもからみ合っていて扱いにくそうに見える問題も、その裏側に隠れているロジックを導き出せれば、実現可能な解決策を見つけ出す手がかりが得られる。
ある地域の犯罪率がほかよりも高ければ、その地域では犯罪をしたほうが割に合っていることになる。コンドームを使わずに客をとる売春婦がいれば、それは、そうすることが彼女にとって合理的だからだ。だが、「そうしないことのほうがお得になるロジック」を示すことができれば、あなたが抱える問題を解決するための一歩につながるかもしれない。
……と、まじめに締めくくってはみたが、小難しい話ばかりではないのでご心配なく。
ではさっそく、日常生活の裏側に隠れたロジックを探す旅へと繰り出すとしよう。
■内容(「BOOK」データベースより)
この世はとかく不条理なもの、人間はとかく不合理なものだとだれもが口をそろえて言う。だが、本当にそうだろうか?イギリス発・新進気鋭の人気ジャーナリストが経済学を使って日常生活の裏側に隠された因果関係をあぶり出す。
■著者について
ティム・ハーフォード Tim Harford
シェル、世界銀行勤務、オックスフォード大学講師をへて、現在フィナンシャル・タイムズ編集委員。フィナンシャル・タイムズ紙、スレート誌に日常の裏側にある経済学を解き明かすコラム「The Undercover Economist」を連載中。また、フィナンシャル・タイムズ紙で読者から寄せられる悩みに最新の経済学理論を駆使してユーモラスに回答する身の上相談ページ「Dear Economist」を担当している。BBCのテレビシリーズ「Trust Me, I’m an Economist」に出演。現在はBBCのラジオシリーズ「More or Less」に出演中。2006年バスティアット賞経済ジャーナリズム部門を受賞。著書に『まっとうな経済学』(ランダムハウス講談社)がある。
ウェブサイト:www.timharford.com
遠藤真美 えんどう・まさみ
翻訳家。訳書に『まっとうな経済学』『BCG流 成長へのイノベーション戦略』(ランダムハウス講談社)、『市場リスク 暴落は必然か』(日経BP社)など。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ハーフォード,ティム
シェル、世界銀行勤務、オックスフォード大学講師をへて、現在フィナンシャル・タイムズ編集委員。2006年バスティアット賞経済ジャーナリズム部門を受賞
遠藤 真美
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



問3.『なぜ娼婦は、エイズや性病に感染するリスクを犯してまでコンドームを使わないことを提案するのか?』

この記事のタイトルを↑これにしようか迷ったんですが、とりあえず内容紹介にある問1と2に続いて設問形式で記載しておきます。

要は、「エイズや性病に感染する危険の確率論よりも、コンドームを使わないことで得られる(らしい)追加料金の方が、娼婦にはインセンティブが働く。」ということなんだそうです。

これ多分、合理的なんですよね。

でも、「エイズや性病に感染して仕事ができなくなったり、よもや命を失うことになれば、その方が損失が大きいないではないか?」という疑問をお持ちになる方もいるでしょう。

とっても理性的だし知性的ですね。

もしかすると、「エイズや性病に感染し、それを次の客にさらに感染させた場合の責任はどうなる?」という怒りを覚える方がいるかもしれません。

そりゃちょっとお門違いですね。
そもそも、娼婦のサービスを受けるような人々に対して、安心・安全を保証する義務は、少なくとも娼婦側にはないでしょうから。


おっと

そろそろ夕食なので、「訳者あとがき」にある著者のコメントを紹介して終わりにします。

「インフレ、失業、金利などの標準的な経済概念にはあまり興味がないんです。私が興味をもっているのは、毎日の生活についてなのです。」


御意。

そんな著者のお姿を、前著のインタビュー記事で見つけました。

「ITだけでは何も起きないことは産業革命で証明済み」:日経ビジネスオンライン
ティム・ハーフォード


著者は意外に若かった...(笑)





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まっとうな経済学
まっとうな経済学遠藤 真美

おすすめ平均
starsわかりやすくはあるけれど
stars「まっとう」、つまり普通の経済本です。
stars希少性から経済学を読み解く (^^♪
stars経済学における「希少性」
stars出版社の勝ち

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■目次
第1章 誰がためにそのコーヒーはある
第2章 スーパーマーケットが秘密にしておきたいこと
第3章 完全競争市場と「真実の世界」
第4章 交通渋滞
第5章 内部情報
第6章 合理的な狂気
第7章 本当の価値をなにひとつ知らなかった男たち
第8章 なぜ貧しい国は貧しいのか
第9章 ビールとフレンチフライとグローバル化
第10章 中国はどのようにして豊かになったか
■商品の説明
まっとうな経済学
「フィナンシャル・タイムズ・マガジン」のコラムニスト、世界銀行グループの国際金融公社主任エコノミスト・ライター、英オックスフォード大学経済学部講師など多彩に活動する著者が、身近な問題を題材に経済学の基本のエッセンスを紹介する。
米スターバックスのカプチーノの値段はどのように決まるのか。コーヒー、ミルク、紙コップ、電気代にスタッフの給料などを合わせても、原価はわずか。人通りの多い一等地の地代が高くついているようだ――。ここから、地代が高くなる仕組みを経済学的に解説する。肥沃な牧草地と入植者を例に、相対的な希少性と交渉力との関係を論じる。牧草地の地代は、地代なしで借りられる「限界地」との相対ベースで決まること、地主が結託して土地開発を制限する「グリーンベルト」導入を迫り、地代をつり上げる方法があることなどを説明。こうした経済学の理論で、現代の都市計画規制、銀行経営、資源、移民問題などを分析する。
スーパーマーケットの価格設定、交通渋滞など身の回りの問題から、国家財政、グローバル化、環境のような大きな問題まで取り上げるテーマは幅広い。経済学者の視点を身につけると、世の中を動かす仕組みが理解でき、世界を見る目が変わると主張している。
(日経ビジネス 2006/12/04 Copyrightc2001 日経BP企画..All rights reserved.)
■出版社/著者からの内容紹介
賢い消費者、損をしない投資家、黒字国家、それにはみんなワケがあった−−−。
経済理論を駆使して、毎日の買い物、投資家心理、国家財政まで、実体経済を動かすしくみを根底から解き明かす!
大学生、ビジネスパーソン、公務員、政治家まで、経済活動にたずさわるすべての人の必読書!
■内容(「BOOK」データベースより)
経済理論を駆使して、毎日の買い物、投資家心理、国家財政まで、実態経済を動かすしくみを根底から解き明かす!大学生、ビジネスパーソン、公務員、政治家まで、経済活動にたずさわるすべての人の必読書。
■内容(「MARC」データベースより)
賢い消費者、損をしない投資家、黒字国家、それにはみんなワケがあった-。経済理論を駆使して、毎日の買い物、投資家心理、国家財政まで、実態経済を動かすしくみを根底から解き明かす。
■著者について
フィナンシャル・タイムズ紙の記者をへて、現在はフィナンシャル・タイムズ・マガジンのコラムニスト。同誌連載のコラムDear Economistが好評を博している。世界銀行グループの国際金融公社(IFC)の主任エコノミスト・ライター、オックスフォード大学経済学部講師などを務める傍ら、石油会社のエコノミストでもある。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ハーフォード,ティム
フィナンシャル・タイムズ紙の記者をへて、現在はフィナンシャル・タイムズ・マガジンのコラムニスト。同誌連載のコラムDear Economistが好評を博している。世界銀行グループの国際金融公社(IFC)の主任エコノミスト・ライター、オックスフォード大学経済学部講師などを務める傍ら、石油会社のエコノミストでもある
遠藤 真美
翻訳家。1963年生まれ。経済、経営、金融関連の分野を中心に出版翻訳、実務翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

posted by 課長007 at 18:06 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする はてなブックマーク - 経済性に関しては意外に合理的だが、社会性に関しては実はそれほど理性的ではないということ
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